虫歯や歯周病は初期段階で自覚症状に乏しく、気づかないうちに進行してしまうので、痛みを感じるようになってから治療を始める方が多く、結果的に「歯の治療=歯を削る」ことになってしまいます。これは治療には欠かせないことなのですが、歯を削ることで、長い目で見た歯の寿命は短くなってしまうのです。
このため近年では、病気になるのを防ぐ予防歯科の重要性が叫ばれています。予防歯科で大切なのは定期検診。特に異常が感じられなくても、歯科医院で定期的にお口の中をチェックしてもらいましょう。
定期検診を受けることで、ご自身でも気づかない初期の虫歯を発見でき、治療できます。早い段階で治療すれば、治療にかかる時間・費用のご負担も軽く済み、痛みも少ない簡単な治療で治癒させることができます。
毎日の歯みがきでは届かないところを専門的なクリーニングできれいにでき、虫歯や歯周病の原因を徹底的に除去し、健康な口腔内環境を保てます。定期検診では専門的なクリーニングのほかに、フッ素塗布なども虫歯予防として効果的です。適切な予防処置が、一生使える歯を残します。
定期的に歯列をチェックすることで、早い段階で矯正の必要性を見極めることができます。また、抜歯のリスクを低くすることもできます。当院では、矯正治療においても、歯を抜かず、大切な歯を長持ちさせることを第一に考えて治療を進めていきます。
入れ歯を入れると徐々に顎の状態が変化してしまうため、入れ歯がずれたりしてしまうことがあります。また、咀嚼(そしゃく)により徐々にすり減ってしまうため、定期的なチェックが必要です。ずれの原因、すり減りを早期に発見することで、快適なつけ心地を保つことができます。
欧米では予防歯科の利用は一般的になってきており、成人の7割以上が定期検診を受診しています。日本に比べ、お年寄りの残歯本数が多いという調査結果もあり、予防は虫歯を発症させず、歯を長持ちさせるために有効な診療であるといえるでしょう。
とうま歯科医院の予防歯科では、一人ひとりの歯の特徴に合わせたきめ細かい検診を行い、患者さんの口腔内の変化を見逃さない診療を行っています。虫歯や歯周病の兆候がないか、そのほかの異常は見当たらないかをこまめにチェックし、早期発見・早期治療と予防をしていくことで、痛みに悩まされたり、時間・費用がかかる治療を受けたりすることが少なくなります。「今は痛くない。」だからこそ、虫歯や歯周病になってしまう前に、予防歯科で歯の健康を守りましょう。